フィクションBlog

未来警察(2)

エレカは音も無く地面を滑るように走り始めた。 中型バイクの車輪を4つそのままつけたようなそのボディが、日の光を浴びながら進んでいく。 「矢島さん。今日はどーします?」 司郎はいつものように、そう聞いてみた。

未来警察(1)

柊司郎(ひいらぎしろう)がこの職場に配属になってから、ちょうど1年たった日だった。 「仕事だ」 彼の上司であり、仕事上コンビを組むパートナーでもある矢島永一(やしまえいいち)にいつものように呼びかけられて、彼は席を立った。