対人戦とRPGの相性は良いのか?

意味のわからないタイトルでスイマセン。


プレイヤーvsプレイヤー(以下PvP)、すなわち対人戦は、比較的多くのMMORPGに組み込まれているシステムですが、果たして、これは正しい選択なのでしょうか?というのがお題。


まあ、結論を先に言っちゃうと、もうすでにPvPを抱えたMMORPGは古いと思います。




PvPというのは、比較的同程度の戦闘能力を有するモノ同士の戦いでないと、面白くありません。
そして、育成ゲームとしての側面を持つRPGでは、この「比較的同程度」の戦闘能力を作り出すことが難しいです。
育成要素はシステムごとにそれぞれですが、多くのシステムが取り入れている育成の仕組みは時間比例で強くなっていくものがほとんどです。プレイ時間が長いほど、キャラクターのレベル(やスキル)が高まっていくわけです。
つまり、多くの時間をレベル上げに割いているプレイヤーほど、対人戦闘において、有利に働きます。
正確には『有利に働かなければ、誰もレベル上げをしなくなり、ゲーム自体が崩壊する』ということになります。
プレイ時間が少ない人は、どんなにがんばっても、プレイ時間の長い人に勝つことは出来ません。そうでないバランスにしてしまうと、プレイ時間を割く価値が無いゲームになりさがってしまうからです。これは、MMORPGの寿命を縮める要因になります。
それは同時に、「比較的同程度」の戦闘能力同士の戦闘を作り出すことが困難であることを示しています。プレイ時間は人によって違うからです。


これが、RPGと対人戦との相性の悪さの根本的な要因です。
なお、ギルドウォーズは最高レベルを20として、20レベルまでなら、比較的早い時間で到達できる上、対人戦用キャラクターは最初から最高レベルで作成出来ます。すなわち、育成(=MMORPG)の要素は薄いと言えます。
もちろん、対戦ゲームとして捉えるなら、これほど優れた解答は無いと思いますが。


実際、最近のMMORPGを見ていると、PvPの要素はあくまでオマケであり、育成の部分をゲームの主要素にしてることが多いです。やはり、MMORPGというのは育成がメインでないといけないと思います。勝手な個人の意見ですが。


まあ、相性が良かろうが悪かろうが、面白ければいいんですけどね。